旦那さんの駐在が決まった。自分も帯同する(ついていく)ことを決めた。
こうなったら、事前準備って一体何をしなきゃいけないの…?
これが、思いのほか沢山あるんですよね。
VISAの取得手続きや物件探し、引越し手続きなどは、旦那さんの会社からのサポートがあるかと思います。
しかし、パーソナルな手続き(役所や銀行での申請や必需品の準備など)って、特に案内がされないケースが多いと思うんですよ(私がそうでした…)
どうすればいいのやらと途方に暮れている方に向けて、私の経験からチェックリストを作成しましたのでご活用ください。
ひとつひとつ確実に片づけていきましょう~!
※会社勤めの配偶者に帯同するという想定で書いています
【本記事の内容】
◆駐在・帯同にあたって暗黙の了解になっている(会社からのフォローが少ない)項目のリストアップ
◆各項目への対処法
▼帯同が決まったらやること
①予防接種
駐在先の国によって必要とされる予防接種は異なりますが、狂犬病、破傷風、A型肝炎・B型肝炎、日本脳炎、髄膜炎あたりは受けることになる方が多いかと思います。
上記に加えて…
- 衛生状態が不安な国であれば、腸チフスも。
- 妊娠を希望している方は風疹・麻疹(旦那さんは+αでおたふく風邪)も。
- アフリカ諸国、南アメリカなど義務付けられた国ならば、黄熱病の予防接種も必要です(黄熱病ワクチンは専門の検疫所でしか受けられませんので日程管理に注意です)
種類が多く、複数回の接種が必要なワクチンもあるため、予防接種は計画的に進める必要があります。
帯同が決まったらすぐに医療機関に相談して、接種スケジュールを組んでもらいましょう。
※注:予防接種については必ず医療機関にご相談ください
②健康診断を受診、加療中ならばかかりつけ医に相談
会社は「労働者」を6か月以上海外派遣する場合、事前に健康診断を受診させることが法律で義務付けられています。
それに対し、駐在員の「帯同家族」は上記のような法の定めはないので、会社からの健診提供がない場合、自分で受診する必要があります。
健診って健康保険が効かないから高いですけど…この機にからだを全部点検する気持ちで、ぜひ受診してください。
会社員時代(人事をしていました)、駐在中にがんで亡くなった方も、駐在員の奥様で同じくがんで亡くなった方もいらっしゃいました。
本当に残念なことです。
脅かすつもりはまったくないけれど、海外生活は日本暮らしとは違うストレスがかかります。
何かあってからでは遅いので、しつこいようですが、帯同ご家族も必ず健診を受診してください。
そして加療中のご病気があれば、今後の方針についてかかりつけ医に相談しましょう。
②は①と同様、特に早めのアクションが望ましいです。
③パスポートの有効期限を確認、必要に応じ更新
国によっては、パスポートの残存期間が一定期間以上ないと出国できなかったり、入国すら出来ないことがあります。
必ず、各国の規定を確認しておきましょう。
上記の期間を満たしている場合でも、短いかな?と感じたら日本にいるうちに更新してしまうのがお勧めです。
海外大使館でも更新できる場合が多いですが、いざというときに書類の不備が不安なんですよね…
また、結婚してすぐの方でしたら、姓の変更・登録住所の変更も同時に済ませてしまいましょう。
※注:具体的な必要書類・手続きについては、各都道府県のパスポートセンターにご確認ください
④運転免許証の特別更新・住所変更
運転免許証は、更新期間前であっても、事由があれば更新手続きを行うことが出来ます。
運転免許証は、顔写真付きの身分証明としてとても重宝します。
万が一、駐在先でパスポートを紛失した場合の再発行手続きの際の身分証明書になりますしね。
更新のためにわざわざ帰国するのも大変なので(うっかり更新し忘れて失効になるのも怖い…)、さくっと手続きしてしまいましょう。半日~1日で完了します。
この際、必要に応じ、姓の変更・登録住所の変更も忘れずに行いましょうね。
(参考)警視庁|海外旅行、出産等の理由による更新期間前の更新手続
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/menkyo/koshin/koshin/koshin06.html
※注:詳細については、上記のリンクでご確認の上、各都道府県の免許センターに事前に確認されることをお勧めします
⑤クレジットカードの整理、新規取得
クレジットカードはいま何枚お持ちですか?
インターネット経由でクレジットカード決済する機会もなにかと出てくるので、2~3枚を目安に持っていくことをお勧めします。
よく言われていることですが、VisaかMastercardが汎用性高いです。
私は帯同開始時点で、海外暮らしが長くなりそうだな…と感じたので、当時所有していたクレジットカードの見直しを行い、ベストな布陣に組み直しました。
☆解約したカード:
海外では出番がなかったり、年会費に見合ったメリットが享受できなくなりそうなもの
→具体的に解約したのは、TSUTAYAカード、鉄道系カード。
☆新たに保有したカード:
海外暮らしでも、ある程度の額をそのサービスに支払う機会があり、それによるメリットが享受できそうなもの
→具体的には、楽天ゴールドカード(航空系も考慮に入れましたが、今後の更なる転勤可能性を考えると応用性が低いと判断し、やめました)
最終的な布陣は、こんな感じ。
・メイン:楽天ゴールドカード(Master)
・サブ:銀行系カード(Visa)、三越エムアイカード(Visa)
使用頻度が最も高いのは、楽天ゴールドカード。一時帰国などで買い物が集中して楽天が金額上限に達した時だけ、サブカードを使っています。
三越エムアイは、お祝いや贈り物で三越のオンラインショップを使う機会が何かとあるので、残しています。
楽天ゴールドカードを使うと楽天ポイント、すごく貯まる…!
駐在中の3年間で9万ポイントもらいました(1ポイント=1円分)。
この9万円分のポイントは大きくて、一時帰国の際に日用品を注文しておいたり、両親・義両親の誕生日の贈り物の購入に充てることが出来て、無駄がありません。
ポイントをもらうために、楽天で沢山買い物したのかと言えばそうでもなくて、買ったのは一時帰国の際の日用品や食品、プチプラ化粧品くらいです。
その他、楽天市場での買い物以外でのポイント収入は、
・楽天Roomでの報酬ポイント(9万ポイントのうち、1万ポイント分)
・楽天Rebates経由でのexpediaでの航空券購入・ホテル予約での2.5%のポイント還元(9万ポイントのうち、4千ポイント分)
楽天ポイントは汎用性が高く、次の楽天での買い物に使えるのはもちろん、カードの支払いに充てることが出来るのも嬉しいです。
日本に居たころはAmazonユーザーだったのですが、駐妻になってからはすっかり楽天経済圏の一員です…。
⑥海外への転出届・マイナンバー付記
役所で海外への転出届を行いましょう(いわゆる、住民票を抜く、ということです)。
転出する14日前から手続きが可能です。
そのとき、マイナンバーカードにも海外転出の旨、裏書してもらいましょう。
注意点としては、この転出届は、役所や銀行、クレジットカードの申し込み等、諸々の手続きが全て完了してから行うということです。
先に住民票が抜けてしまうと、上記の手続きができなくなります。
⑦場合に応じて、海外旅行保険加入
多くの場合、駐在先の会社で、滞在中の病気やケガの治療費等をカバーする保険に加入してくれるかと思いますが、加入の前提として、就労ビザが下りていることが条件となることがほとんどではないかと思います。
その就労ビザ、国によっては、日本企業の正規雇用で派遣されている場合でも、申請から取得までに延々と時間がかかることがあります…(あってはならないことですが、その国の役所での認可に何か月もかかったりするんですよね…)。
その間、無保険状態となることを避けるため、一時的なつなぎとして海外旅行保険に加入することは検討すべきです。
私は1カ国目の帯同開始時に、AIG海外旅行保険(6か月)に加入していきました。
海外旅行中に病気やケガをした際に治療などにかかる費用や、盗難、航空機遅延、賠償のトラブルなどが補償されます。
空港(窓口や自販機)でも加入できますが、選択肢が狭くなるので、事前にネット経由で契約するのがお勧め。
ネットの方が保険料も割安です。
⑧SIMフリーのスマホ購入、現電話番号の保管手続き
海外での滞在が長期に渡る場合、通話・インターネットを安く利用する手段としては、現地通信会社のSIMをスマホに挿して使うか、現地で機種ごと購入するかのいずれかが選択肢になってきます。
私は、日本帰国後も同じ機種を継続して使いたかったので、前者を選びました。
SIMフリーのiPhone SEを日本で購入し、現地通信会社のSIMを挿して使っています。
また、docomo、au、softbank のメインキャリアであれば、日本の電話番号・メールアドレスの一定期間保管(休止手続き)ができます。
わたしも利用しています。
だけど、この保管機能も短所があるんですよね…。
保管料・事務手数料等合わせると、結構な金額がかかるんです。
例えばauだと、
休止手続き時の事務手数料2,000円
+保管料372円/月々
+休止解除したときに月額基本料金が丸々かかる(日割りされない)
上記3つ合わせて、たった数日の帰国にも関わらず、休止解除・再出国(再休止)を行うと合計8,000円近くかかるんですよ…。高すぎ…。
このことを考慮すると、出国前に格安スマホに切り替えてしまうのもアリだったと、少し後悔しています。
休止は出来ませんが、月額使用料が安いので、長期的に見ればこちらのほうが安くなる可能性があります。
特に、出張や一時帰国の頻度が高い方には、格安スマホへ切り替えたほうが安く済む可能性が高いので、検討してみて下さい。
⑨赴任地の災害情報を確認、防災グッズを揃える
これは見出しの通り。
赴任地での過去の災害情報をよく調べて、防災グッズを揃えて行きましょう。
日本は 災害の多い国。防災グッズの豊富さはどんな国にも負けない。
いざという時の備蓄品も、出来れば日本のものがあるとほっとしますよね。
<おすすめ>非常食 尾西のアルファ米
炊き込みご飯やわかめご飯など12種類の味がセットになった非常食です。
味が良くて、おすすめです。
企業で人事をしていた頃に、この商品が事務所に災害用に備蓄されていました。
⑩出国直前に戸籍謄本を取得
戸籍謄本、何かと使えるんですよ…。
現地の大使館で証明書を発行してもらう時などの提出書類に使えたりと、とにかく万能。
但し、「発行されてから3ヶ月以内のものに限る」あるいは「6ヶ月以内のものに限る」などとと決められていることが多いので、なるべく「新鮮」なものを持っていくことがお勧めです。
取得にかかる日数から逆算して、出国の直前に取り寄せ手続きしましょう。
★結婚退職して帯同する方は、これまでご紹介した①〜⑩の項目以外にも、プラスアルファの手続きがあります(雇用保険や、健康保険・年金関係の手続きなど)。こちらの記事を参考ください。↓
今回の記事はいかがでしたか?
駐妻生活がちょっぴりごきげんになるような記事を書いています。(時々、日常のことも)
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